理事会・評議員会報告

社会福祉法人陽光 定時評議会議事録

日 時:平成27年11月21日(土) 10:30~11:15
場 所:熊本県熊本市西区河内町白浜字堀切1440-2
    みかんの丘 地域交流センター夢見館
評議員総数:15名
出席評議員:13名
欠席評議員:2名
その他出席者:6名
出席監事:2名
陪席:池尻久美子、谷山京子、渡邊翼、山田優


1. 議事経過の要領とその結果

 上記の通り定款第13条第6項に規定する定足数に達したので、本評議会は適法に成立した。定款第13条第5項の規定に則り、議長選任について議場に諮ったところ、理事長金澤剛が全員一致を持って可決選任された。
金澤剛は議長席につき、定款第13条第9項に定める議事録署名人を議場に諮ったところ重松良周、河津磨和が全員一致をもって可決選任された。被選任者は即時その就任を承諾し直ちに議案審議に入った。


第1号議案:平成27年度 事業計画進捗状況

議長より平成27年度事業計画進捗状況については、池尻施設長より法人全体の報告を行うことを説明し、各部署については担当者より報告することを議場に説明し、担当者は資料に基づき説明した。


池尻:資料に基づき説明します。

法人の今年度の目標として「循環型システムの構築」を目指しています。
BSCでの各視点で説明させていただきます。
まず、財務の視点として、7月にデイサービスセンターをオープン。事業所全体として新規利用者も営業等の成果により、増加している状況。公用車の事故件数4件。今後運転技術講習会等企画し、これ以上の事故増加防止をはかりたい。今年度より予防事業を見据え、お達者大学を開催。今後予防事業内容をもう一度再学習することで、当法人が実施する予防事業を決定していく。

顧客の視点として、今年3月・5月にTV放映、講演、新聞掲載等を通して、取り組みの内容を積極的に発信していくことで、少しずつ地域、そして要介護者を抱える家族に「元気になれる施設」として認知されてきている。施設の取り組みを知り、入所を希望される方もでてきている状況。今後も、施設の最新情報をホームページや様々な機会を利用して発信していきます。地域事業所との連携強化に関しては、近隣施設職員との合同イベントは近隣施設の都合が悪く開催延期に。今後連携方法について模索していく必要があると考えております。
看取り体制の構築については、医師の協力体制に変化があり、今後施設内看取り体制について早急に見直していきます。 業務プロセスの視点として、在宅診療医との連携現在の所取れていない状況です。在宅支援病院である聖ヶ塔病院は医師の高齢化により夜間の対応は協力不可とのこと。連携先としては個人の在宅診療医を今後検討していきます。
法人内事業所で一連したサービス提供を図るため、アセスメントツールであるフェイスシートを全事業所統一し運用開始。フェイスシートを統一することで、共通の評価尺度にて課題抽出ができるようにしていきます。
時間外の減少について、今年度全体的に会議の内容によって開催回数、時間を見直す。各事業所の業務時間外については現在定員充足ができた状態であるので、今後業務の効率化を図り削減に努めていきます。備品の定数管理については、移動し紛失する恐れがあるものに関して8月より定数管理化を実施しております。

人材と変革の視点として、キャリアパス要件、規定を作成し、eラーニングによる教育体制を整備し、介護職員処遇改善加算Ⅰを現在取得中です。
新卒給料、俸給表調整にて、新卒者獲得5名に対し、現在のところ3名の高卒応募あり。現在全事業所にて職員定数配置ができている状況です。

山田:特養・ショートステイの上半期進捗状況を報告します。

平成27年度目標としてまず財務の視点として、特養は4月・5月・6月と入院や死亡退所などが重なりベッドコントロールがうまくいきませんでしたが7月以降は入院者も減り稼働率も落ち着き、稼働率年間目標の98%に対して上半期は97.66%となりました。ショートステイは4月・5月・8月と空床をうめることができませんでした。6月・7月は特養の空ベッドにショート利用をするなどしましたが上半期の稼働率は90.84%となりました。特養・ショートを合わせた稼働率は上半期で96.91%となっています。入院者は今年度入って骨折が2名と肺炎が1名でした。また、緊急短期入所受入は受入体制を整えてはいますが未だ緊急の受入はない状態ですので、今後は営業を回りながら受け入れが可能なことを各居宅事業所に伝えていくよう継続して行っていきます。また、日常生活継続加算取得のためには要介護4以上か認知症度Ⅲa以上の受け入れを主に行っています。今年度10名の新規入居者でどれも該当しなかったのは1名のみです。
おむつ代の削減のために今年度より特養では全員布パンツに変更したために以前に比べてリハパン代は削減されていますが費用との比較はできていません。

  顧客の視点として、特養では毎月1回外出行事を企画し特養から外へでる機会を多く作っています。9月の秋祭り行事を除いては毎月の外出を実施しています。年2回の意向調査に関しては実施できていません。10月の日帰り温泉後に実施する予定です。外部研究発表として10月に全国老人福祉施設協議会主催の山形会議に参加し、特養から1題とコメディカルから1題が共に奨励賞を受賞し認知度のアップが図れたと思います。今年度に入り、2名の看取りを行いました。年2回の看取りの勉強は未実施のため、今後も施設全体で看取りを行っていきます。年間目標として胃瘻から常食へと1名を対象に実施しています。現在は胃瘻からの栄養と併用してではあるが毎食経口での食事を提供しています。

業務プロセスの視点として、在宅入所相互利用に関してはニーズに合う利用者が見つからず獲得できていません。地域参加・地域復帰に関しては、人数は少ないものの定期的に地域行事への参加や地域への外出など実施できています。今後も対象者を増やしながら地域参加へすすめていきます。

人材と変革の視点として、人材確保と職員の質の向上に関しては、実働1年未満の退職者は現在、4月に入職して3日ほどで退職した1名を除いては継続して勤めています。教育システムとしてeラーニングは未だ完成していなために実施できていません。年間目標の介護福祉士の資格取得者を3名とあげており、各々に勉強会への参加を現在促しています。

渡邊:デイサービスの進捗状況について資料を基に説明します。

今年度より介護報酬の改定がありデイサービスの基本報酬の大幅な引き下げがあり、厳しい状況があります。また個別機能訓練加算を算定する上で在宅訪問が必須要件となっています。その中で上半期のデイサービス事業の報告をさせていただきます。
財務の視点として、デイサービスの上半期の経常増減差額の予算¥7,848,600に対して実績は¥11,879,968の+¥4,031,368で終えています。予算に対しては上回っていますが、年間での新規利用者の予定が25名に対し上半期は8名と予定を下回っている状態です。更にはご逝去された方、また入院者もあり4月介護延べ利用者数533、支援延べ利用者数369と比較すると8月は介護延べ利用者数451、支援325ともに減少しています。今後は、デイサービスでの内容を充実させること、また欠席者の振替、利用者の回数増、新規利用者の獲得を図っていく為の営業を行っていきたいと思います。

顧客の視点として、利用者のモチベーションアップの為の一環としてデイサービス祭りを7月に3日間開催しております。さらに、日常で通貨を流通していく為に、新たに毎日購入ができるフリマ、夏場のかき氷、写真の購入などを実施し利用者のモチベーションアップにつなげています。また利用者がトリムに飽きない様に毎月新たなトリムを作成しており今後も新たに作成していきます。

業務プロセスの視点として、PDCAサイクルを構築していかなければなりませんが、通所介護計画書に不備があり、新たなフォーマットを用いて、すべての利用者の通所介護計画書を作成しました。その計画の内容は不十分な点があり今後計画を作成する上で改善が必要であり、計画に対する実行、評価、改善も行っているものの十分であるとはいえず、今後は個別ケアを構築していく必要があります。
 個別機能訓練加算Ⅰは全利用者在宅訪問のうえで、生活上困っていることを居宅訪問シート、興味関心シート使用し課題抽出し計画の上、全利用者の実施をしています。個別機能訓練加算Ⅱは現在11名算定しています。
 時間外の減少は昨年度に比べると上半期は大幅に減っています。

人材と変革の視点として、今年度デイサービススタッフの介護福祉士の受験予定者は3名で、過去問題集や研修会に参加し受験対策を行っています。今回の受験に少なくとも2名がすれば、介護職員のうち介護福祉士の数が5割以上になるため、再来年度のサービス提供体制加算Ⅰ(イ)の算定が可能となりますので、受験合格の為に資格取得者等が協力していきたいと思っています。
 eラーニングはまだ実施されておりませんのでステップ1のクリアは未達成となっています。

谷山:居宅事業所の進捗状況について説明します。

4月より介護報酬改正により、認知症加算、独居加算が無くなり、基本報酬へ包括化になりました。
居宅介護支援費(1ヵ月につき)
要介護1、2→1万50円→1万420円へ(370円増)
要介護3、4、5→1万3千60円→1万3千530円へ(470円増)
要支援→4千140円→4千300円へ(160円増)
特定事業加算→3000円→4000円へ(1000円増)
特定事業所集中減算90%→80%と変わりました。
みかんの丘の居宅事業所としてはショートステイが一番心配である。プラン数が10件未満と少なく。9月は居宅サービス計画数6件でした。


財務の視点
8月時点で要介護者数、予算585名に対して実績603名と予実比で103.1%でした。
要支援者は予算405名に対して実績389名と予実比96%でした。現在、ケアマネ4人担当で平均件数は33件となっております。
8月分給付管理は要介護者→100名×4000円=40万、要介護1,2→68名×1万420円=70万8560円、要介護3,4,5→32名×1万3530円=43万2960円、要支援者  65名(熊本14名×3800円+玉名51名×4300円)で27万2500円となっております。

アクションプランとして、老人会、民生委員、情報特派員、地域行事参加、各包括支援センターの研修会等に積極的に参加しております。


業務プロセスの視点として、認定期間管理ノートを作成し、各ケアマネの申請、ケアプラン、担当者会議 等業務に支障が無いようにしている。通所介護計画書、個別サービス計画書の提出は引き続き求めていきます。通所介護計画書、個別サービス計画書を現在、担当者会議の資料にしています。

議長:みかんの丘事業所の進捗状況としては以上となりますが、何かご意見はありますか?

村田監事:デイサービスでの説明で8月時点は述べ利用者数は予算に達していないと報告があっているが、利益は達していると説明があったが利用者数が減っていて利益が出ているとはどういうことですか?

渡邊:4・5・6月時点では予算よりも多く利用されていたが、8月時点で利用者数が減ってきている状況で、前半の貯金で利益が出ている状況であります。

村田監事:意味が分かりました。

議長:その他何かご意見はありますか?

西田:特養での説明でおむつ代の削減とありましたがどういう状況ですか?

池尻:4年ぐらい前まではオムツ使用率が70%を超えている状況で、全国老施協で主催されている介護力向上講習会に参加し、職員のモチベーションを上げるためにもオムツ外しを実践している中で全利用者を日中布パンツで過ごして頂いており、紙おむつの使用が少なくなっているので経費削減が出来ている説明でした。


第2号議案:新規事業報告(みかんの花)

河津:新規事業の状況報告を説明します。
財務の視点として、
7月予算 要介護利用者延べ人数207人⇒80人要支援者登録人数7人⇒1人
8月予算 要介護利用者延べ人数234人⇒170人 要支援登録者人数10人⇒1人
9月予算 要介護利用者延べ人数243人⇒207人 要支援登録者人数12人⇒4人
10月予算 要介護利用者延べ人数279人⇒280人 要支援登録者人数14人⇒10人
7月、8月時点で予定していたより利用者が増加しなかった原因の一つとして有料の入居が遅れたことが上げられる。申込みはあるものの入居前の面談に時間がかかり契約まで至らなかった。また、自立支援の取り組みで外部からの要支援者増加を期待していたが、思いのほか要介護者の紹介に偏った。
顧客の視点として、営業、初回営業と内覧会向けの営業に区別して実施しました。(2回に分けた目的は新規事業である為、みかんの花を知っていただく意味を込めて)
初回営業は、みかんの花のコンセプト(取り組み)・ひかりのパンフ・みかんの丘のパンフ(DVD)を一つにしたファイルを作成して、周辺事業所を調べだし、手渡しでは80件近く営業実施できる。内覧会営業は、初回営業先をもとに広告営業を行いました。
内覧会は、二日間(6/28・6/29)の内覧会で参加した事業所・一般客は300名以上あり、有料側の申込みは約1か月間で40床を超える。(現在10月満床予定で動いている)
問題のデイ利用者は7月延べ80名。外部からの紹介が予想を反して有料利用者と変わらない結果になった。 試食会を7月31日と8月3日でみかんの花試食会を開催する。開催の目的は外部からの利用者増加である。食事会は2日間で35名の居宅介護支援事業所の職員が参加。高評価をいただいております。
ポスティングを8月後半には周辺団地にポスティングを行う。(合計1935戸)その後、団地から1名新規利用の紹介があっています。9月8日にバランスSD導入したバランスSDの体験の営業FAX合わせて100件行いました。

業務プロセスの視点として、新アセスメント様式活用し、新規利用時にできるだけ多くの情報収集に努めるも、他事業所の参加人数も多く、時間内に書ききることは困難である。その為、利用後の情報収集が重要であり、時間をかけて完成につなげている状況である。
また、小集団でのグループ活動で、その日に利用される方のADL・在宅でお困りの部分に重点を置き、A・B・C・・・と同じようなニーズの方でグループわけをする。一つのグループは5~6人の小グループで構成されており、そこにスタッフが一人ついて一日のスケジュールを実施する形をとる。
これを行ったことで、スタッフがいる利用者の安心感と各リハビリ機器を正確に使うことを徹底でき、効率的な機能訓練が可能となった。また、はじめから小集団を形成したことで機能訓練加算Ⅱへの取得用件(配置面)もクリアでき、10月からは必要に応じて加算取得に勤めている。
初回利用時に「やる気スコア」にある利用者の身体能力を測り、三ヵ月後再度データ収集を行う。その結果どの部分が向上し、逆に足りていないのかを評価して訓練内容の変更を繰り返す。このことで利用者自身がリハビリをする目的が明確化し「やる気の継続」につながると考える。
実際に7月利用開始された方に三ヶ月後の評価を行った結果、ほぼ全員の数値が向上した。
この結果を利用者に報告したところ自分で良くなったところ、そうではないところが自覚でき「また頑張ろう」という気持ちになれたとのこと。
人材と変革の視点として、パワーリハビリの研修会に2名参加。オープンまでに計4名の研修参加が出来る。
併設の有料老人ホームが、9月時点で入居される40名の予定は立ったものの、32名の入居、10月で35名となった。遅れた理由として、退院の延期や前入居先の契約解除に係る条件(退去2か月前の申告)等による入居時期にズレが生じたものである。
11月に5名入居されて40名となり、入居率95%となってくる。新規入所者の内、みかんの花の利用を予定している入居者は4名おり、12月以降よりデイサービスの稼働率も多少上がってくる。
みかんの花は今まで通り介護保険適用施設としての意味を主張して「デイに通うからには意味のある自立支援」を提供できる特色を生かし続ける。それを利用者自身に理解していただければ、今後の利用者増加はまだあると考えています。(まずは、1回でも利用していただける手段を遂行します)


第3号議案:平成27年度一次補正予算(案)

議長より平成27年度の一次補正について、担当者より報告説明することを伝え、担当者は資料に基づき説明した。

前川:資金収支予算について説明いたします。まずは法人全体として、
事業活動収入計 予算389,322千円に対して補正393,415千円とプラス4,093千円
事業活動支出計 予算383,530千円に対して補正383,866千円とプラス336千円
事業活動資金収支差額 予算5,792千円に対して補正9,549千円プラス3,757千円

施設整備等収入計 予算0千円に対して補正100千円とプラス100千円
施設整備等支出計 予算32,540千円に対して補正30,217千円とマイナス2,323千円
施設整備等資金収支差額 予算-32,540千円に対して補正-30,117千円とプラス2,423千円

その他の活動による収入計 予算35,420千円に対して補正46,081千円とプラス10,661千円
その他の活動による支出計 予算41,420千円に対して補正52,081千円とプラス10,661千円
その他の活動資金収支差額 予算-6,000千円に対して補正-6,000千円と変わらず

当期資金収支差額合計 予算-32,748千円に対して補正-26,568千円とプラス6,180千円
と一次補正を考えております。

本部拠点に関しては、資料のとおりその他の活動による収支の部分の補正を考えており、
その他の活動による収入計 予算5,420千円に対して補正4,934千円とマイナス486千円
その他の活動による支出計 予算0千円に対して補正4,793千円とプラス4,793千円
その他の活動資金収支差額 予算5,420千円に対して補正141千円とマイナス5,279千円
当期資金収支差額合計 予算-21千円に対して補正-5,300千円とマイナス5,279千円

次に河内拠点の補正に関しては
事業活動収入計 予算359,857千円に対して補正367,821千円とプラス7,964千円
事業活動支出計 予算334,920千円に対して補正339,873千円とプラス4,953千円
事業活動資金収支差額 予算24,937千円に対して補正27,948千円とプラス3,011千円

施設整備等収入計 予算0千円に対して補正100千円とプラス100千円
施設整備等支出計 予算16,540千円に対して補正17,886千円とプラス1,346千円
施設整備等資金収支差額 予算-16,540千円に対して補正-17,786千円とマイナス1,246千円

その他の活動による収入計 予算0千円に対して補正6,105千円とプラス6,105千円
その他の活動による支出計 予算41,420千円に対して補正42,183千円とプラス763千円
その他の活動資金収支差額 予算-41,420千円に対して補正-36,078千円とプラス5,342千円となり、

当期資金収支差額合計 予算-33,023千円に対して補正-25,916千円とプラス7,107千円と考えております。

次に池上拠点の補正ですが
事業活動収入計 予算29,463千円に対して補正25,592千円とマイナス3,871千円
事業活動支出計 予算43,167千円に対して補正38,550千円とマイナス4,617千円
事業活動資金収支差額 予算-13,704千円に対して補正-12,958千円とプラス746千円

施設整備等収入計 予算0千円に対して補正0千円と変わらず
施設整備等支出計 予算16,000千円に対して補正12,331千円とマイナス3,669千円
施設整備等資金収支差額 予算-16,000千円に対して補正-12,331千円とプラス3,669千円
その他の活動による収入計 予算30,000千円に対して補正35,042円とプラス5,042千円
その他の活動による支出計 予算0千円に対して補正5,105千円とプラス5,105千円
その他の活動資金収支差額 予算30,000千円に対して補正29,937千円とマイナス63千円となり、

当期資金収支差額合計 予算296千円に対して補正4,648千円とプラス4,352千円でと考えております。

また、資料のとおり固定資産の取得状況及び今後の予定を説明した。

前川:次に、8月の台風15号で施設屋上の花壇の木、フェンス等が倒れる被害が出ており、屋上防水シート・空調設備等が故障し大成建設及び日立空調等への見積依頼をし、保険会社へ請求をしている状況である。
全体の被害での修理金額が1,000万円ほどになり、保険会社の調査員と話をしている中で保険対象外も出ている状況である。したがって今回の一次補正で修繕費を約1,000万円の増、雑収益を約800万円の増加として予算計上を行っています。

議長:以上、一次補正予算の承認を頂きたいのですが何か質問等ございませんか?

村田:全体的に補正金額は分かったのですが、その他に大幅に変わったところ等簡単に説明をお願いします。

前川:収入について全体では介護保険収入は約400万マイナス予算で、保険の雑収益の800万円計上で事業活動収入計がプラス400万円となっており、経費については人件費でマイナス250万円、事業費でマイナス630万円、事務費でプラス900万円となり事業活動支出計が370万円の経費増となっております。
人件費については、上半期に人員の補充が出来ず人件費が少なくなった事での減で、事業費については水道光熱費及び燃料費が少なくなった事で、事務費については台風被害での修繕費増加分と賃借料の増加分での約900万円の増加予算としております。施設整備等による収支については、池上拠点での固定資産取得が予算より下回ったことによる補正で、その他の活動による収支については、池上拠点と河内拠点及び本部拠点との資金移動で発生した金額となっています。

以上の報告の後、議長は議場に承認を求め、満場一致で承認された。


第4号議案:規程について

議長より規程について、担当者より報告説明することを伝え、担当者は資料に基づき説明した。

前川:10月1日からマイナンバーがスタートしており、陽光として資料のとおり特定個人情報の適正な取扱いに関する基本方針と特定個人情報取扱規定を制定しましたので承認をお願いします。

西田:マイナンバーについて現在はどのような状況ですか?

前川:現在、10月の初旬に職員全員にマイナンバーの説明をし、熊本市について数名の職員が提出しております。その時に同意書をもらいながら私が金庫にて保管をしている状況です。

西田:職員の分だけですか?利用者の分は?

前川:現在は職員の分だけです。利用者の分に関しては今のところ家族での対応とさせて頂いています。

以上の報告の後、議長は議場に承認を求め、満場一致で承認された。

前川:陽光での事業所で河内地区が常時50名を超える職員になりましたので、11月より衛生管理規程の制定と衛生委員会を設置し、委員会規程を制定しました。産業医は山崎先生にお願いし、衛生管理者は池尻で今後運営していきますので規程の承認をお願いします。

以上の報告の後、議長は議場に承認を求め、満場一致で承認された。

議長:以上で議案は終了しましたが、その他何かございませんか?


報告事項

池尻は資料に基づきベトナム視察報告をおこなった。

池尻:現在、国としても外国人の人材を頼らないと今後、特に介護職は人材確保が難しいといわれています。大手の介護事業をおこなっている会社はすでに外国人の獲得に動いています。法案が秋ごろに通過するであろうという情報もありますが、それから動いても確保できない状況になると予想されます。したがって、今から熊本でも受け入れられるパイプを作っていきたいと考えております。
実際ベトナムに行って学生等と会って来ましたが、とっても人間性が良く、ドイツ等も全額補助してベトナムから人材確保をしている状況ですが、教育が一番難しいと思いました。どうにか学校と協力して日本語・介護技術を習得できるようにシステムを考えないといけないと感じました。
ベトナム介護は家族でほとんどが看ている状況です。
今後、アジア全体が高齢化へ進んでいくので私たちとしては日本の介護技術を輸出していけたらと考えております。また、日本で介護を学んでも帰国して活躍の場がない等、問題も多数ありますが、さまざまな事を考えながら進めて行きたいと思います。



 議長は、以上をもって本評議員会、全ての議案を終了した旨を宣し、閉会の挨拶を述べ、11時15分散会した。

 上記の決議を明確にするため、この議事録を作成し、議長及び議事録署名人が次に記名押印する。

平成27年11月21日

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