今まで私たちが記録していた方の目標は
　　「夜間、良眠すること」
・・・でした。

介護現場では、この方の生活歴や疾患、服用している薬などを考慮したうえで色んな対策を練り、実行してきました。嬉しいことに非常に活発な方であるため、日中の活動量を増やして、水分をとって、食事をとって、夜間眠れるようにするという非常に健康的なプランを立てることが出来ました。
スタッフとのコミュニケーションもとれ、本人もここでの生活に慣れていかれました。

最初と比べると夜間の人集め的な行為はほとんどなくなり、眠っている時間も長くなりましたが、深夜1：30には目が覚め、それ以降は眠られずコールを鳴らすという状態が続いています。
しかし、施設内の会議で挙げられる内容を見ると、この方、もともと眠るのが早く、起きるのが早いのです。深夜1：30に起きられるとはいっても、夜の9：00には眠られて4時間半は良眠されているのです。

これは、目標を達成したとみなしていいのでは？
と参加メンバーから声があがりました。
客観的に見てみると夜12：00に寝て朝4：30に起きると考えると普通だと思えます。要は、その睡眠の中身によりますが、この方はその時間中、コールもなくぐっすり眠られているとのこと。

それでも現場の職員はもっともっと完璧な状態を目指しているのだと思います。そして、その方の可能性を期待しているのだと感じます。
実際に今、日中は寝る間もなく活動することで活動量が大幅にアップし、傾眠もなくメリハリの効いた生活を送られていますが、夜間の睡眠時間にほとんど変化はありません。でもこれでいいのではないでしょうか？この方の生活スタイルに合わせることが大事なのです。
良眠されているということで目標達成とし、今後も基本的なケアを続けていくということで、この項目に登場するのは終了とさせていただきます。