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自立支援 バックナンバー

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89歳の男性(要介護度4)昨年10月に挙げた方の経過

入所前
水分 トロミにて600cc~800㏄
食事 3食1200cal 下義歯の部分入れ歯 主食二度炊き 副食キザミ
運動 リハビリで歩行訓練実施するも膝折れが著明
排便 終日オムツ着用 便意はあるとのこと。
医療 仙骨部に0.5cm×0.3cmの褥瘡あり
   低ナトリウム血症による水分制限あり。
   体重43.4㎏(7月時点)

入所後(5ヶ月後)
水分 1日平均摂取量2100㏄
食事 ほぼ全量摂取されているために栄養ムースは中止となる(常食提供)
運動 歩行器歩行一人介助にて1日50m(AM25m、PM25m)
排便 自然排便にて2日に1回みられる(布パンツ+パット)
医療 下剤中止・水分制限解除・褥瘡完治

取り組み結果
歩行の訓練イメージ 入所前は傾眠傾向で発語も聞き取りにくかったが、水分量を徐々に増加して様子観察を行っていくと覚醒状況も良好で意思疎通も問題なく会話できるようになる。また、10月に日帰り温泉に出かける。
晩酌が好きだった本氏に食事の際にノンアルコールビールを提供するとすごく喜ばれ、会話も弾む。普段は軽トロミを使用しているがノンアルコールビールということもあり、トロミを使用せずに職員もハラハラしながら見守っていると咽ることなく飲まれた。
生活の中においても晩酌としてノンアルコールビールを提供し楽しみを持ち生活されている。
活動面に関しても移動手段はまだ車椅子だが、食堂での生活が中心であった本氏も移動範囲も広がり廊下での散歩などもされるようになる。
歩行訓練も当初は膝の拘縮もありU字型歩行器に脇を乗せるような状態であったが、現在ではしっかり歩行器に肘を置いての姿勢へと改善されている。膝の拘縮の可動域も広がってきている。

これからの取り組み
生活面での移動も歩行器歩行への機会を増やしていく。
介助量が減ることで家族負担も軽減され、家族との外出や外食など楽しみを提供できるよう企画していきたい。

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