理事会・評議員会報告

社会福祉法人陽光 定時理事会議事録

日 時:平成27年3月14日(土) 17:00~17:45
場 所:熊本県熊本市西区河内町白浜字堀切1440-2
    みかんの丘 地域交流センター夢見館
理事総数:7名
出席理事:5名
欠席理事:2名
その他出席者:8名
出席監事:2名
陪席:6名

1. 議事経過の要領とその結果

 上記の通り定款第9条第5項に規定する定足数に達したので、本理事会は適法に成立した。定款第9条第4項の規定に則り、議長選任について議場に諮ったところ、理事長金澤剛が全員一致を持って可決選任された。
理事長金澤剛は議長席につき、定款第9条第9項に定める議事録署名人を議場に諮ったところ、原口秀輝、池尻久美子が全員一致をもって可決選任された。被選任者は即時その就任を承諾し直ちに議案審議に入った。


第1号議案:平成26年度2次補正予算(案)

議長は平成26年度の2次補正について、担当者より報告説明することを伝え、担当者は資料に基づき説明した。

事務長:資金収支予算2次補正(案)について説明いたします。まずは法人全体として、
事業活動収入計 予算355,811千円に対して補正352,104千円とマイナス3,707千円
事業活動支出計 予算329,747千円に対して補正325,691千円とマイナス4,056千円
事業活動資金収支差額 予算26,064千円に対して補正26,413千円とプラス349千円

施設整備等収入計 予算0千円に対して補正0千円と変わらず
施設整備等支出計 予算16,980千円に対して補正17,060千円とプラス80千円
施設整備等資金収支差額 予算-16,980千円に対して補正-17,060千円とマイナス80千円

その他の活動による収入計 予算5,910千円に対して補正530千円とマイナス5,380千円
その他の活動による支出計 予算14,910千円に対して補正9,530千円マイナス5,380千円
その他の活動資金収支差額 予算-9,000千円に対して補正-9,000千円と変わらず

当期資金収支差額合計 予算84千円に対して補正353千円とプラス269千円
と2次補正を考えております。

本部拠点に関しては、
事業活動収入計 予算1千円に対して補正2千円とプラス1千円
事業活動支出計 予算5,853千円に対して補正414千円とマイナス5,439千円
事業活動資金収支差額 予算-5,852千円に対して補正-412千円とプラス5,440千円

施設整備等による収支は変更ありません。

その他の活動による収入計 予算5,910千円に対して補正520千円とマイナス5,390千円
その他の活動による支出計 予算0千円に対して補正10千円とプラス10千円
その他の活動資金収支差額 予算5,910千円に対して補正510千円とマイナス5,400千円

当期資金収支差額合計 予算58千円に対して補正98千円とプラス40千円
と2次補正を考えております。


河内拠点
事業活動収入計 予算355,810千円に対して補正352,102千円とマイナス3,708千円
事業活動支出計 予算323,894千円に対して補正325,277千円とプラス1,383千円
事業活動資金収支差額 予算31,916千円に対して補正26,825千円とマイナス5,091千円

施設整備等収入計 予算0千円に対して補正0千円と変わらず
施設整備等支出計 予算16,980千円に対して補正17,060千円とプラス80千円
施設整備等資金収支差額 予算-16,980千円に対して補正-17,060千円とマイナス80千円

その他の活動による収入計 予算0千円に対して補正10千円とプラス10千円
その他の活動による支出計 予算14,910千円に対して補正9,520千円とマイナス5,390千円
その他の活動資金収支差額 予算-14,910千円に対して補正-9,510千円とプラス5,400千円となり、

当期資金収支差額合計 予算26千円に対して補正255千円とプラス229千円と考えております。

補正の主な原因とて事業活動による収支については、入院等による収入減と人員不足による人件費減です。その他の活動による収支については拠点区分間繰入金によるものであります。

その他、報告として今年度の固定資産取得で資料の下記に掲載しております。合計で2,020千円の支出となっております。

議長:以上、2次補正予算の承認を頂きたいのですが何か質問等ございませんか?
議長は議場に承認を求め、満場一致で承認された。

第2号議案:平成27年度 事業計画(案)

議長:事業計画について法人全体を施設長より、各事業所を主任より説明いたします。

法人全体
施設長:平成27年度 社会福祉法人陽光みかんの丘 事業計画を説明します。
みかんの丘ビジョンとして、【陽光グループは新しい「介護体系」作りに着手し、その成果を全国へ発信し続けます】とし、
・在宅復帰もターミナルも可能とする「みかんの丘」になります。
・利用者の生きがいを達成するためのトレーニングセンターとしての通所介護施設として
完成し、その拡充に努めます。
・陽光グループの居宅介護支援事業所は、経営的に自立し、かつ特別養護老人ホームから在宅復帰も可能とするケアマネージメントのノウハウを獲得し、それを可能ならしめる地域介護システムを地域に提言します。
今年度目標は「循環型ケアシステムの構築」とし、
1、自立支援介護実践特養として地域及び全国に認知され、循環型特養として地域包括ケアシステムの中で機能する。
・介護力向上理論を各部署全職員が理解し実践していく。
・各部署が連携強化をはかり、利用者の在宅生活継続を目指す。
・外部事業所(医療・介護・行政・地域)との連携を図る。
・法人の取り組みについて積極的にアピールしていく。
2、新規利用者獲得
・地域ニーズ・施設整備状況を勘案した新規参入サービスの決定
・予防事業の実施
・計画的営業活動・積極的営業展開をはかる。

3、職員の質の向上
・教育システムの構築。キャリアパスの段階に応じた段階的能力の習得をはかる。
以上の3点を中心に事業計画を作成しました。各部署の目標については 
特養目標:特養から地域へ
DS目標:トレーニングデイとしての地位を確立する
居宅目標:ケアマネージメントのスキルアップ~在宅復帰体制へのサポート~
とさせて頂いております。
尚、評議員会で「地域貢献を事業計画にきちんと盛り込んでください」との指摘を頂きましたので、資料には記載がありませんが、追加致します。

議長:次に特養とショートステイの説明お願いします。


特養・ショートステイ
特養主任補佐:まず、資料本文の5行目に「短期入所受入加算の受入態勢を整え、談話室や静養室などで」と記載していますが、評議員会で談話室は使用できないと指摘があり「談話室や」の削除をお願いします。
それでは平成27年度事業計画を説明いたします。
財務の視点として、増収収益に関して、今回の介護報酬改定により自立支援を実践する特養にとってはとても厳しい現状になりましたが、まずは稼働率98%の目標をもち、入院者の減少として、水分・歩行・口腔機能に着目して、肺炎や骨折での防げる入院をなくしていきます。また、手厚くなった加算取得を積極的に行っていきたいと思います。例えば、緊急短期入所受入加算の受入体制を整え、静養室で緊急の受入できる状態にしていきます。また、日常生活継続加算取得のために今後は要介護4以上の受け入れを主に行っていきます。その他の加算についてもBSCの各視点に盛り込んでいます。コスト削減については、毎月、水道・光熱費を前年と比較し、エコ週間なるものを定期的に計画・実施します。また、おむつ代の削減のために3ヶ月に1回の頻度でパットの見直しを行います。今年度はPHSの水没が多かったため、専用の入れ物の使用徹底を行っていきます。

顧客の視点として、 顧客満足度向上に関して、毎月1回外出行事を企画し、特養から外へでる機会を多く設けたいと思います。また、意向調査も行い、意向に沿える企画を考え実施していきます。看取り介護に関しては、勉強会の実施や入所時に看取りに関する指針説明を行ったうえで実践していきたいと思います。これらは看取り介護加算の取得にもつながります。常食化に関しては、胃瘻から経口摂取へと「経口摂取の再獲得」と「美味しいもの・好きだった食べ物を再度食べる」ことを目的に実践していきます。これらは、経口移行加算の取得に繋がります。

業務プロセスの視点として、 業務の効率化を行い、一連したサービスの提供に関しては、在宅入所相互利用・地域参加・地域復帰を念頭におき、特養から地域への足掛かりとしてすすめていきたいと思います。そのために、相談員の定期訪問や各事業所との連携を図っていきます。また、業務の効率化として、会議などは業務時間内で行い、(超過勤務手当の)時間外勤務の削減に努めていきたいと思います。

人材と変革の視点として、人材確保と職員の質の向上に関しては、入職から1年間プリセプター・プリセプティーとして組み、さらに4ヶ月に1度面談を実施していくことで実働1年未満の退職者の減少に努めます。また、質の向上として介護福祉士の取得をすすめる中で、教育システムとしてケアeトレーナーの実施とそれに基づいた評価を行い、介護職としての質の向上につなげます。

議長:次にデイサービスの説明をお願いします。


デイサービス
デイサービス主任:平成27年度事業計画として、「トレーニングデイサービスとしての地位を確立する」を目標としました。
H26年度から開始した自立支援の取り組みも、1年間かけて形になってきました。
この取り組みを耳にして、利用される方も増えてきており、少なくともデイサービス職員が努力した結果は間違えではなかったと感じております。
そこで、来年度に向けて「みかんの丘 デイサービス」がより注目され、地域に認められる事業所になる為には「計画と見直し」が日々の業務として遂行できるかどうかにあると考えました。
H27年度の介護報酬改定で、事業所の置かれた立場は、どこも厳しいものになることは明らかであり、本格的に「介護の質」が問われるようになります。
その質とは、今まで介護現場でいわれていた接遇や人間性だけではなく、プロとしての仕事であり、介護保険を利用することによって、本人(家族・地域)がなにかを得ることができること。つまり「計画と見直し」ができなければ、そのニーズさえ明確に理解できず、プロとしての仕事ができないと言えます。
新設の加算に目を向けてみても、居宅を訪問した上で計画を作成することや専門職の配置基準など職員の質の向上を目的とした、今後の介護保険制度の方針が盛り込まれているように感じています。
今回のデイサービス事業計画の中には、上記で述べたことを踏まえて、必要とされる加算の取得に努めること。また、今年度実施した自立支援の取り組みを評価・拡大しつつも「計画と見直し」を実行しなければ成立しないアクションプランを数多く盛り込んでおり、プロとして認められることができれば、今年度以上の知名度アップ・利用者増に繋がると考えています。

議長:次に居宅事業所の説明お願いします。


居宅
居宅主任:H27年度事業計画を説明します。

目標 :ケアマネージメントのスキルアップ
:在宅復帰支援体制へのサポート

財務の視点
・増収増益として、新規申請者を月2名以上行います。
・その為に老人会、民生委員会、情報特派員宅訪問します。
(毎月居宅便りを作って持参)
・サロン参加者の情報収集をしております。
・各種加算取得(入院時の情報提供、退院、退所加算)、
(認知症加算、独居加算は基本報酬へ)
・特定事業所加算Ⅱが300単位から400単位へ
要件としまして法廷研修等における実習受け入れ事業所となる等人材育成への協力体制の整備が必要になりなす。
それに向けて研修などに積極的に参加していきたいと思います。

顧客の視点
・地域の中での役割の明確化として、各包括支援センターと連携を図りながら地域行事に参加していきます。
・専門性を生かした勉強会などの実施を予定しています。
・居宅便りの充実を図り地域へ配布していきます。

業務プロセスの視点
・現行業務の見直しで効率化を図っていきます。

人材と変革の視点
・介護保険制度を熟知し、法廷研修などにおける実習受け入れ事業所となる為のスキルアップを図っていきます。
また、みかんの丘特養、デイサービス、ショートステイと連携を図り、 在宅復帰支援、自立支援に取り組みます。

議長:以上で平成27年事業計画(案)の説明は終わりですが、質問等ございませんか?

施設長:現在、地域の方のニーズ調査が出来ておらず何に困っていて、何が問題なのかをしっかり把握し、平成27年度は取り組んで行きたいと考えております。あと特養で削除をした加算の件は、現在の静養室での利用者受入れが難しいことから、談話室の用途変更を申請しようと考えており、その意味で「談話室・静養室」と記載しておりました。用途変更の申請が出来れば、現在の談話室を静養室に変更し、加算取得していきます。

議長:事業計画で議場に承認を求め、満場一致で承認された。

第3号議案:平成27年度 当初予算(案)

議長は平成27年度の当初予算について、担当者より報告説明することを伝え、担当者は資料に基づき説明した。

事務長:平成27年度資金収支次期当初予算(案)について説明いたします。当初予算は平成26年度2次補正予算との増減で作成しております。まずは法人全体として、
事業活動収入計 2次予算352,104千円に対して当初予算389,322千円とプラス37,218千円
事業活動支出計 2次予算325,691千円に対して当初予算325,691千円とプラス57,839千円
事業活動資金収支差額 2次予算26,413千円に対して当初予算5,792千円とマイナス20,621千円

施設整備等収入計 2次予算0千円に対して当初予算0千円
施設整備等支出計 2次予算17,060千円に対して当初予算32,540千円とプラス15,480千円
施設整備等資金収支差額 2次予算-17,060千円に対して
当初予算-32,540千円とマイナス15,480千円
その他の活動による収入計 2次予算530千円に対して当初予算35,420千円とプラス34,890千円
その他の活動による支出計 2次予算9,530千円に対して当初予算41,420千円プラス31,890千円
その他の活動資金収支差額 2次予算-9,000千円に対して当初予算-6,000千円とプラス3,000千円

当期資金収支差額合計 2次予算353千円に対して当初予算-32,748千円とマイナス33,101千円
で当初予算を考えております。

本部拠点に関しては、
事業活動収入計 2次予算2千円に対して当初予算2千円と0千円
事業活動支出計 2次予算414千円に対して当初予算5,443千円とプラス5,029千円
事業活動資金収支差額 2次予算-412千円に対して当初予算-5,441千円とマイナス5,029千円

施設整備等による収支は0千円です。

その他の活動による収入計 2次予算520千円に対して当初予算5,420千円とプラス4,900千円
その他の活動による支出計 2次予算10千円に対して当初予算0千円とマイナス10千円
その他の活動資金収支差額 2次予算510千円に対して当初予算5,420千円とプラス4,910千円

当期資金収支差額合計 2次予算98千円に対して当初予算-21千円とマイナス119千円
で当初予算を考えております。


河内拠点に関しては、
事業活動収入計 2次予算352,102千円に対して当初予算359,857千円とプラス7,755千円
事業活動支出計 2次予算325,277千円に対して当初予算334,920千円とプラス9,643千円
事業活動資金収支差額 2次予算26,825千円に対して当初予算24,937千円とマイナス1,888千円

施設整備等収入計 2次予算0千円に対して当初予算0千円
施設整備等支出計 2次予算17,060千円に対して当初予算16,540千円とマイナス520千円
施設整備等資金収支差額 2次予算-17,060千円に対して当初予算-16,540千円とプラス520千円

その他の活動による収入計 2次予算10千円に対して当初予算0千円とマイナス10千円
その他の活動による支出計 2次予算9,520千円に対して当初予算41,420千円とプラス31,900千円
その他の活動資金収支差額 2次予算-9,510千円に対して
当初予算-41,420千円とマイナス31,910千円となり、

当期資金収支差額合計 2次予算255千円に対して
当初予算-33,023千円とマイナス33,278千円と考えております。

当初予算については新規事業が予算に含まれていて分かりにくくなっていますが、現在のみかんの丘で考えると約300万円の赤字となっております。介護保険改正による収入減が一番の原因となっています。単価をそのまま平成26年度に置き換えると約1,200万円の減収となっていましたが、各部署加算の取得・利用者獲得など検討し現在の数字になっています。
前回・前々回の評議員会で承認いただいている新規事業については、自己資金30,000千円を使用し7月オープンで予算を立てています。よって法人全体で33,000千円のマイナス計上となっています。
新規事業の計画では平成28年度には黒字での運営を計画しております。
議長:以上、当初予算の承認を頂きたいのですが何か質問等ございませんか?

理事:評議員会でも話したのですが、自分の法人も赤字で今回の改正は本当に厳しい内容となっています。社会福祉法人としておこなっている社会貢献等をアピール出来ていなかったこと等も今回の改正に影響していると思っています。ホームページ・広報誌等、地域の方へ分かってもらえるようにして頂きたいと思います。さらに、社会福祉法人として今以上に地域貢献をして頂きたいと思っています。

議長は議場に承認を求め、満場一致で承認された。

第4号議案:規程等変更について

議長は規程変更(案)について、担当者より報告説明することを伝え、担当者は資料に基づき説明した。

事務長:就業規則の諸手当基準変更について資料のとおり変更したいと考えております。改正日は平成27年4月1日を予定しています。
まず、1つ目は通勤手当の変更です。現在、通勤手当の非課税限度額が引き上げになっており、その基準で通勤手当を変更したいと考えております。
2つ目は介護職員処遇改善手当規程の変更です。今回の介護報酬改定で介護職員処遇改善加算の%が変更になり、支給額が増えることになりました。また、期限の変更等もありますので規程の変更をしたいと考えております。今回から法人でキャリアパスのソフトを導入し、4月から実施していきステップ毎の手当も導入しました。3つ目はキャリアパスソフト導入による規程を作成しました。
以上、3つの規程変更等を承認お願いしたいと考えております。

議長は議場に承認を求め、満場一致で承認された。


第5号議案:俸給表変更(案)

議長は俸給表変更(案)について、担当者より報告説明することを伝え、担当者は資料に基づき説明した。

事務長:資料のとおり変更をしたいと考えております。現在、初任給が低く新卒者の採用が厳しい状態です。10年間俸給表も変わっておらず、現在の介護資格である実務者研修等の俸給表も無い為資料のとおり変更したいと考えております。

議長は議場に承認を求め、満場一致で承認された。

議長は、以上をもって本理事会、全ての議案を終了した旨を宣し、閉会の挨拶を述べ、17時45分散会した。
上記の決議を明確にするため、この議事録を作成し、議長及び議事録署名人が次に記名押印する。
平成27年3月14日

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