日 時:平成28年5月21日(土) 11:00~11:50
場 所:熊本県熊本市西区河内町白浜字堀切1440-2
みかんの丘 地域交流センター夢見館
理事総数:7名
出席理事:6名
出席理事:金澤剛、原口秀輝、森田公一、岩永靖、小畑一喜、池尻久美子
欠席理事:1名
その他出席者:7名
出席監事:2名
出席監事:村田彫二、矢野文夫
陪席:前川直、河津磨和、中川幸一、谷山京子、井手淳一、山田優
上記の通り定款第9条第5項に規定する定足数に達したので、本理事会は適法に成立した。定款第9条第4項の規定に則り、議長選任について議場に諮ったところ、理事長金澤剛が全員一致を持って可決選任された。
理事長金澤剛は議長席につき、定款第9条第9項に定める議事録署名人を議場に諮ったところ原口秀輝、池尻久美子が全員一致をもって可決選任された。被選任者は即時その就任を承諾し直ちに議案審議に入った。報告:熊本地震について
理事長 金澤 剛より資料に基づき熊本地震での陽光の状況を説明した。
金澤:熊本にご在住の役員の方も同じではありますが、こんなに大きな地震は初めての経験で、どうのように「みかんの丘」で対処を行なったか、地震マニュアルのとおりに動けたか、検証を行っている最中ではありますが報告させて頂きたいと思います。
避難者数等の数字は資料に記載してありますが、2回の大きな地震があり現在、「みかんの丘」は現在、地元と災害地域協定を締結しており、行政が定めた一時避難所は芳野小・中学校ですがその前の緊急的な避難所として役割をはたしております。
今回の地震は余震も激しく自宅での寝泊まりが大変不安で車中で寝ている人が多い状態でした。そういった状況でしたので、避難所として「みかんの丘」のデイサービススペース及び地域交流室を開放しました。
初日は混乱しており名簿作成まで出来ていませんでしたが、落ち着いてカウント出来た地元避難者が延べ94名で災害緊急入所については延べ79名の方を受け入れました。この施設は地盤も良く建物もしっかりしている為、民家に比べて揺れも小さい状況でした。
今後も余震・台風等で避難者も来られると思いますが、まだまだ地元の方と避難時の対応等での打合せが必要であると感じております。
今回の地震でのみかんの丘への直接的な被害はほとんどありませんでしたが、熊本市からの水が止まったり、復旧したりする中で日本は過去の地震災害の経験から全国から支援物資等がすぐに届けられ、もちろん青洲会グループから知人、所関係者からも物資を届けてくれました。本当に感謝しています。「みかんの丘」へ届けられた物資も金額にして500万円を超えていると思います。
「みかんの丘」では直接的被害がほとんどなかったが、物資が足りない等いろんな情報が入ってきました。他の施設で水が足りないとか、この地区では食料が足りないとかの情報をもとに送られてきた物資を他の施設等へ配達しました。また、被害を受けている職員が多数おり特に熊本市に住んでいる職員は、車内・避難所から通っている者が多数いましたので支援物資を職員へ配ったりしました。
今回の地震での反省点として利用者及び地元住民に対する備蓄は準備していたのですが、職員までは考えておらず、今後は職員までの備蓄を考えて行こうと思っています。
また、他施設及び包括との連携も強化していかなければならないと思っています。
まだまだ余震も続いており安心できる状態にない為体制を解くわけにはいかないので、そこに残りの備蓄もまだありますが状態が落ち着いてから解除していきたいと考えております。
第1号議案:平成27年度熊本市指導監査結果報告
池尻より指導監査での指摘事項について資料に基づき説明した。
池尻:社会福祉法人陽光の法人監査については要改善事項・通知事項はありませんでした。
次に施設の指摘事項についてですが資料のとおり、次の4つの指摘をされております。
まず「住宅手当の支給について」ですが支給金額に誤りがあり、平成27年12月の給与で調整を行いました。次に2つ目の「規程等に定めの無い手当等の支給について」ですが、看介護職員の不足がしていたため陽光職員から紹介してもらい採用した場合に紹介料を支払うことを運営会議で決定し、紹介料を支払ったことに対する指摘です。熊本市より支払ったことに対しての理事会承認と給与規定についても承認を得るように指導を受けました。規程については2号議案で説明しますが、すでに支払った分に関して承認を頂きたいと思いますがいかがでしょうか。
議長は議場に承認を求め、満場一致で承認された。
次に3つ目の「施設サービス計画について」ですが、介護支援専門員が作成する施設サービス計画書の期限の日付が担当者会議の日付となっており、空白期間が発生していたため指摘を受けております。今後は仮計画書の作成を徹底するとともに担当者会議当日に本人・家族の承認を頂いて本計画書とするようにしていきます。次に4つ目の「契約について」ですが、業務委託及び電話設備リースについて金額が随意契約の範囲を超えていたための指摘です。今後は経理規程に定める随意契約の金額を超える場合は競争入札を行ないます。
以上、4つの改善結果又は改善計画を熊本市へ提出しております。
第2号議案:規程変更について
前川より規程変更について資料に基づき説明した。
前川:第1号議案で施設長より説明があった給与規程の変更についてですが、給与規程の第15条に職員紹介料を追加したいと思っています。第15条(職員紹介料)施設職員が不足している場合に職員が看介護職員等を紹介し、採用された職員が6ヵ月以上継続勤務した場合に紹介した職員に対して紹介料を支給できるものとする。但し、1紹介にあたり10万円を限度とする。
その決定については勤務時間等を勘案し施設長が本法人の具申に基づき行う。
議長:この規程の追加に対してご質問等ございませんか
森田:この資料ではどのように規定が変わったのか分かりにくい。現規程を入れてきちんと説明してもらわないと分からない。自分達は分かっているかもしれないが参加役員に分かるようにお願いします。
また、いつから改定するのかも付け加えてください。
前川:規程の改定は本日承認後を考えています。変更規程の全文を配布してもう一度説明いたします。
資料配布後、議長は議場に承認を求め、満場一致で承認された。
前川:次にキャリアパス規程変更について今年度から本格的に進めて行っていますが、現在介護報酬からの収入より支給金額のほうが少なくなっており支給金額をアップさせたいと考えております。
資料のとおりステップ1を5,000円から10,000円の変更を行ないたいと考えています。それに伴いステップ2~4も旧規定よりプラス5,000円に変更しております。
議長:この規程の変更に対してご質問等ございませんか
森田:ステップ5については支給金額が0円となっているが、役職手当がステップ4を下回る事はあるのですか
前川:それはありません。
議長は議場に承認を求め、満場一致で承認された。第3号議案:監事監査報告について
村田監事は、監査報告書に基づき次のように説明した。
村田:社会福祉法第40条及び関係法令に基づき平成26年度の監事監査を矢野文夫監事、村田彫二監事の2名により平成28年5月13日に実施した。事業報告、財産目録、貸借対照表、賃金収支計算書及び事業収支活動計算書において関連する法令及び通知に従い、不備な点はないと認められた。また理事の職務遂行に関する不整行為又は法令・通知もしくは定款に違反する重大な事実はないと認められた。法人運営、会計監査に関して指摘事項はなかったが、更にサービスの質向上を目指すための意見として別紙に記載しております。
議長:監事監査報告に対してご質問等ございませんか
森田:監事監査報告については議案なのですか?私の施設では決算承認前に監事の方に報告して頂いているのですが。
前川:熊本市に尋ねておきます。
以上の説明の後、議長は議場に承認を求め、満場一致で承認された。第4号議案:平成27年度事業報告について
池尻は、法人全体の平成27年度事業報告を資料に基づき次のように説明した。
池尻:目標:循環型システムの構築)に対して、まず財務の視点として、昨年五月理事会で承認いただいたデイサービス(通称:デイサービスセンターみかんの花)を、熊本市池の上地区に平成27年7月1日開設。順調に利用者数増加し、当初定員15名から現在は定員25名へ。1日平均20名弱現在では稼働中。損益分岐点売上も3月末には上回りました。
次に新規利用者数も前年度比増加。法人全体で共通ツールを使った営業で今後も新規利用者獲得に努めていきます。また、公用車の事故件数5件。運転技術講習会を安全運転管理者主催で実施。今後も事故減少のため、講習会の企画等考えていきたいと考えています。
次に顧客の視点として、自立支援介護の講演会を他施設や、全国老施協にて年3回実施。また地域サロンの中でも勉強会を地域住民に向け実施し、施設の取り組みを積極的に外部に発信しております。昨年度末にホームページ全面リニューアルを行い、定期的にホームページの更新も実施していっている。今年度ホームページアクセス数年間目標18,000件に対し、約11万件。昨年度アクセス数約12,000件であったので、前年度比917%アップしました。今後も積極的に情報の発信を様々なSNSを利用して行っていきます。看取りに関しては医師の協力体制が構築できず、年度途中より実施できませんでした。地域の事業所との連携強化のために合同イベントを当初予定していたが、イベント実施にはいたっていないが、包括主催の地域の勉強会参加、全国区の研究発表大会には3演題発表し2演題奨励賞受賞し、1演題は雑誌掲載と全発表評価を受けました。
次に業務プロセスの視点として在宅看取りに協力できる医師の不足もあり、近隣の在宅診療医との協力体制はいまだ構築できていません。有料老人ホームへの退所者1名。自宅への退所者1名。その後はDSみかんの花を利用しながら機能維持・向上に努め、在宅生活継続に向けて取り組みました。在宅復帰率が関係する医療機関、包括、居宅、強化型老健をリストアップし、営業会議にて営業管理を行っていくことで、定期訪問を実施している状況です。各事業所間での利用者の情報共有をより図っていくために、年度当初に事業所共通のアセスメント用紙を作成し運用を開始したが、まだ事業所間で運用について差異があるため、平成28年度は運用についての課題を随時運営会議の中で確認し、適切に運営管理を行っていきます。各事業所での備品の定数管理を行っていくことで備品の紛失はありませんでした。
次に人材と変革の視点として、新卒入職者獲得5名を目標に俸給表の昇給をなだらかにし総人件費1%増にて調整を行い、新卒給与の見直しを行ないました。このうえで求人活動を実施し、新卒者3名入職し各事業所職員定数配置を行うことができています。離職率も今年度は8%と前年度比44%改善。今後年間採用計画策定へつなげていけるように、雇用の安定に努めていきたいと考えています。また、eラーニングの教育内容の見直しを行い、キャリア段位制度に準拠する形で作成しました。年度末よりリーダーより学習開始しています。平成28年度キャリアパスステップ1全員取得を目指していきます。
次にH27年度の苦情要望の件数と分類分けですが、資料のとおり28件となっております。内容については参照してください。次にP21・P22に平成27年度の事故分析表・P23~P26に昨年同様に満足度調査を実施し添付していますのでご覧ください。
担当の特養主任 山田は、特養・ショートステイの平成27年度事業報告を資料に基づき次のように説明した。
山田:財務の視点として、平成27年度特養の延べ人数ですが、予算17,855名に対して実績17,901名と予算に対して100%を達成し、年間稼働率では97.81%となりました。ショートステイでの延べ人数は予算1,935名に対して実績2,075名と予算に対して107.23%を達成し、年間稼働率は94.48%となりました。年間目標であった特養・ショートステイの合計稼働率98%に対しては97.46%とわずかにとどきませんでした。緊急短期受入での静養室での受入は5名おこないました。またPHSの修理件数を0件と掲げていましたが防水ケースの購入が遅れたこともあり6件でております。オムツ費用を前年度の3%減と掲げていましたが金額として26,000円程の1.5%減と見直しが足りなかったと反省しております。
次に顧客の視点ですが、平成27年度の特養の外出行事は8回実施し、施設内行事は13回実施しました。意向としてさんまの炭焼きがありましたので11月に実施しました。外部研究発表として10月に全国老人福祉施設協議会主催の山形会議に参加し、2題が奨励賞を受賞しました。1月には熊本県老人福祉協議会研究大会では銅賞を受賞し、九社連老人福祉協議会職員研究大会にも参加予定となっていましたが地震の影響で中止となりましたが認知度のアップは図れたと思います。看取りは2名行いました。胃瘻から常食へと1名を対象に実施しています。3月に入院する前までは胃瘻からの栄養と併用してではありましたが毎食経口での食事を提供していました。
次に業務プロセスの視点ですが、在宅入所相互利用に関してはニーズに合う利用者が見つからず獲得できませんでした。地域参加・地域復帰に関しては、小学校低学年を対象とした学びの教室への参加や地域行事への参加、また、通いなれた美容室へ行く等、定期的な外泊や外出など実施してきました。
次に人材と変革の視点として、平成27年度特養に入職した職員は8名でその中で退職した方は2名となりました。1名は看護師、もう1名は入職して3日で退職した介護職員でした。随時面談を実施し、不安や困っていることなどプリセプターと話し合っていき継続した雇用につながっていると考えています。年間目標の介護福祉士の資格取得者を3名と掲げていましたが資格取得には至りませんでした。
担当のデイサービス主任補佐 井手は、デイサービスみかんの丘の平成27年度事業報告を資料に基づき次のように説明した。
井手:まず財務の視点として、上半期の経常増減差額¥4,031,368で終えていましたが、27年度の経常増減差額は、¥3,121,708と、上半期に比べ、減少しました。予算に対しては上回っていましたが、寒い時期の利用減少を止められなかった事、新規利用者の獲得が少なかった事が、要因と考えられます。例年、冬季には、デイ利用者数が体調不良等の原因で減少するのですが、対策・分析が不十分だったと思います。対策として利用者の方のみではなく、ご家族も巻き込んでの体調管理の重要性の周知、生活サイクルが安定するためにも計画通りにデイを利用し機能訓練を図る事の重要性を周知していきます。引き続き、取り組み内容を充実させること、新規利用者の獲得を図っていく為の営業を行っていきたいと思います。
次に顧客の視点として、利用時の取り組みで、みかん通貨を獲得されていますが、喫茶コーナー(コーヒー・かき氷など)での団欒、マッサージ機の使用・外出行事・デイ祭り等で通貨を使用されていました。しかし、通貨を貯めても「どう使えばいいのか…」という声もありました。担当者会議の場で、買い物外出やピザ窯を使用しての調理レクの要望が多かった。ご本人がほしいものは自分で選びたいという事や、ご家族が忙しくて頼めないという要望に取り組んでいきたいと思います。外出行事の参加や調理レクリエーション等を、ケアプランに落とし込んでいくようケアマネと連携していきます。また、機能訓練で取り組んでいるトリムも随時、新しい物を揃えていきます。
次に業務プロセスの視点ですが、通所介護計画書の作成を、主任で管理してきました。各利用者のニーズをもっと詳しく反映させなければいけなかった。その利用者が必要とする目標をデイ利用時に取り組み、達成し、アセスメントして再度、目標を立てる。そのサイクルが不十分だった。今後、計画書の流れとして、担当者会議での情報を基に相談員が作成し、各担当者がチェック、実施、改善等を他職種で見直しをいていく事を作り上げていきます。また、利用者個人の目標をより具体的に達成する為に、1日の取り組みとして、利用者を機能レベルに分け、少人数での活動を実施します。デイでの1日のスケジュールに沿って、少人数が取り組んでいく形を完成させます。
次に人材と変革の視点として、デイサービススタッフの介護福祉士資格試験で合格者2名となりました。このため、介護職員のうち介護福祉士の数が5割以上になるため、H29.4からのサービス提供体制加算Ⅰ(イ)の算定が可能となりました。資格取得者が増えたことで、普段の利用者の観察、計画書作成・カンファレンスでの活発な意見等の充実を図っていきます。
eラーニングはこれからの取得となる為、ステップ1のクリアは未達成となりました。
担当の居宅主任 谷山は、居宅介護支援事業所の平成27年度事業報告を資料に基づき次のように説明した。
谷山:財務の視点から報告いたします。要介護計画人数1206名、実績人数 1205名、要支援計画人数836名、実績人数729名、計画人数合計2042名に対して実績人数1934名となりました。
担当件数計画33.69件に対して実績件数32.73件となり、売上合計計画 21.800.600円に対して実績合計21.815.630円となりました。わずかではありますが、黒字に転じています。
平成27年度新規申請は41件でした。今後ケアマネ5人体制を目標に、頑張っていきたいと思っております。
また、加算につきましては特定事業所加算Ⅱを取得しています。みかんの丘へのショートステイ等集中減算にならないように注意していき退院、退所加算等も適宜取得していきました。
次に顧客の視点としまして、キャラバンメイトとして、白浜地区、徘徊模擬訓練に参加しております。今後も各地区徘徊模擬訓練実施予定、認知症サポーター養成講座開催予定です。できればみかんの丘メンバーも、キャラバンメイト養成研修に参加できればと思っています。また研修会、勉強会には、相談し割り振りできるだけ参加しており、毎週の居宅会議で報告しており、スキルアップに努めております。
次に業務プロセスの視点としまして、現行業務を見直し、共通アセスメント、評価ツールを作成し、利用者の目的を他事業所と共有しています。また、居宅会議にて問題解決に努めてきました。
次に人材と変革の視点としまして、知識、技術の修得に努め、それぞれ勉強会に参加しております。レセプト請求もミスなく出来ました。
担当のデイサービス主任 河津は、デイサービスみかんの花の平成27年度事業報告を資料に基づき次のように説明した。
財務の視点として、7月にオープンして、3ヶ月間は思ったように利用者の増加に繋がらなかった。
要因として有料利用者の面接に時間がかかったことがあげられる。
しかし、10月からは要領も良くなり徐々に予定と実績の差が短縮する。
その後、営業の成果か外部からの利用者も増え、ほぼ一ヶ月遅れではあるが予定人数に近い形で終えることができた。収支計画でいえば、3月時点で収益は届かなかったものの、その他の経費を抑えることができたため目標であった今年度中(9ヶ月間)のイーブンを達成できました。
しかし、28年度は普通規模算定になるため、今まで以上に顧客の増加を望まなければならないと思っています。
次に顧客の視点として、目標の一つであった重度利用者の受け入れ。要介護度3以上の受け入れが全国平均36.8%に対し、当事業所は39%。僅かではあるが平均値より高い受け入れができました。
「男性利用者が満足するデイサービス」になる!を目標に、画一的ケアは中止して、個人のニーズに合ったサービス提供をすることで今までどこの在宅型サービスにも繋がらなかった男性利用者が継続的に通うことができています。また、全国平均の男女比率が1(男):3(女)に対してみかんの花は1(男):1.6(女)となっています。要介護者40名に対して実際に介護度が下がった方は2名。要介護度の変更はないものの状態が改善された方は5名となっております。
次に業務プロセスの視点として、小集団でのグループ活動、その日に利用される方のADL・在宅でお困りの部分に重点を置き、A・B・C・・・と同じようなニーズの方でグループ分けをしております。
一つのグループは5~6人の小グループで構成されており、そこにスタッフが一人ついて一日のスケジュールを実施する形を取っております。
これを行ったことでスタッフがいる利用者の安心感と各リハビリ機器を正確に使うことが徹底でき効率的な機能訓練が可能となりました。また、段階的な身体の変化を評価する為には訓練員が側に付き添うことが不可欠であると思っております。
また、やる気スコアシートは、利用者のモチベーションアップのために作成した様式であったが、各居宅事業所からの高評価を受け、今では担当利用者の身体状況を報告する「バロメーター的」様式になっています。また、実績報告を営業目的として相談員の業務と位置づけ、H27年度は取り組みました。
実際に担当ケアマネと顔を合わせて利用者の状況を報告することで文章では伝わりづらい細かな部分まで意見交換できました。最近では、担当ケアマネ側からも当事業所に足を運び提供表を持参する機会も増えてきています。
次に人材と変革の視点ですが、地域で行われる健康教室への依頼があり、当事業所で取り組んでいる内容の一部を持って指導員として参加しました。人前で知識や技術を伝えることにより、伝達者もその内容を深く理解することが出来るようになったと思っています。この参加がきっかけで平成28年度は既に3団体13回の要請を頂いています。
議長:平成27年度事業報告に対してご質問等ございませんか
森田:苦情についてなんですが、熊本市がどのように指導しているか分かりませんが、第三者委員の意見を聞くようになっていると思いますが、どのようにされていますか。
池尻:毎年3回程、苦情委員会へ参加をして頂き意見を頂いています。
森田:そのような事も行った日など事業報告でした方が良いと思います。
池尻:分かりました。有難うございます。
以上の報告の後、議長は議場に承認を求め、満場一致で承認された。第5号議案:平成27年度決算報告について
前川は、財産目録及び貸借対照表、財務諸表に対する注記等の決算書類に基づき、議場の理事に対して次のように説明した。
前川:財産目録について、流動資産は122,865千円で終えました。固定資産の基本財産としては土地が135,000千円、建物が489,512千円となり、最終的に資産合計が774,667千円の所有となりました。事業未払金として3月未払いが8,567千円、3月16日から31日までの職員給与未払いが12,721千円、借入金返済等を含めて流動負債合計が45,231千円となりました。固定負債として当施設の建設での借入金が100,220千円の借入残高となり、負債合計で145,451千円となりました。差引純資産として629,216千円で終えました。次に前年比で貸借対照表では流動資産は5,523千円減少、固定資産は減価償却等で減少し、資産合計が774,667千円となりました。流動負債は45,231千円と前年比10,201千円増加となりました。固定負債は100,220千円と前年比15,040千円減少しました。財務諸表に対する注記より当法人の退職給付制度として独立行政法人福祉医療機構の共済制度を採用している為、一括費用計上となります。基本財産としては減価償却を行い624,512千円の所有となりました。その基本財産を福祉医療機構へ担保に供した資産としています。固定資産としては減価償却を行い、基本財産を含まない金額で23,172千円を所有しています。債権としては国保連、利用者に合わせて62,422千円の残高となっています。
次に資金収支予算対比としては法人全体より説明します。事業活動収入が予算382,632千円に対して決算383,291千円、659千円の増となりました。事業活動支出が予算367,753千円に対して決算367,572千円と181千円の減となり、事業活動資金収支差額として決算額15,719千円と予算比840千円の増となりました。施設整備等による収入については予算どおりとなり、支出については火災保険の支払いが発生し、1,552千円の増となりました。その他活動収支差額は資金移動を除いては予算どおりとなった。当期資金収支差額合計として決算-21,725千円となり、予算額-712千円の減となりました。
次に本部拠点として事業活動収入・支出ともほぼ変わらず、事業活動資金収支差額として予算比-2千円の減となった。設備収支・その他の活動収支は変わらず、当期収支資金差額合計として決算-5,282千円と予算比13千円増となりました。
河内拠点としては事業活動資金収支差額が1,787千円の増、設備整備資金支出が1,552千円の増、施設整備等資金収支差額として決算19,113千円と予算比1,552千円減となりました。その他の活動による収入計は予算比-1,001千円の減となり、その他の活動による支出計は予算比-2,119千円の減、その他の活動資金収支差額は予算比1,118千円の増となった。当期資金収支差額合計として決算-26,368千円と予算比1,353千円の増となりました。
次に池上拠点としては事業活動資金収支差額が予算比-945千円の減、施設整備等資金収支差額は決算額-12,331千円と予算どおり。その他の活動による収入計は予算比-1,134千円の減となり、その他の活動資金収支差額は予算比-1,134千円の減となった。当期資金収支差額合計として決算9,924千円と予算比-2,079千円の減となりました。
村田:予算に対してどうだったかの説明はもちろん大事ですが、経営的に当初の目標に対してどうだったか等も重要になってきています。今後の運営を考える上で経営目標が大事になってくるので、そこの部分も考えていくようにお願いします。
森田:熊本地震の影響が今後も続いていくと思います。福岡でも特養の待機者が少なくなってきており経営的には厳しくなっています。熊本はもっと少ないと思いますので経営をきちんと考えて行ってください。
金澤:それこそ「みかんの丘」では数年前から待機者が少なく営業を行なってきました。今や有料老人ホーム等も多くなってきているのでもっと待機者は少なくなってきていると思います。今後は選ばれる施設を目指していかなければならないと思っています。
以上の報告の後、議長は議場に承認を求め、満場一致で承認された。その他報告事項
前川:前回の理事会で説明していた玉名地区での新規事業についてですが、なかなか良い土地が見つかっていません。熊本市、玉名市でどんな新規事業が出来るかをもう一度考えて行きたいと思っています。
金澤:これを議案にするかどうか悩んだのですが、まだ決まっていない為報告とさせて頂きます。今回の地震で改めて介護・福祉は人材だと実感しました。介護ってなんだと考えて数年前から実践してきた自立支援介護がみかんの丘にはあります。
我々がなすべき介護はこんな介護だと自信をもって現在やっています。その介護を海外へと考えて資料のとおり「一般社団法人国際人材育成事業団」の設立を考えています。資料のとおり事業の目的は、国際介護人材を育成し、互恵を基本とする、国内外の介護人材の好循環システムの構築を目的とした法人です。日本側から言えば25年問題に対して人材が不足するのは明らかなので海外からの人材を確保したい、また海外もこれから急激に高齢化が進んできますので、その時に日本の介護を学び自国へ取り入れる等を目的として社団法人の設立を私の昔からの友人と考えています。
先ほど支援物資でも説明しましたが、パルシステム共同生活協同組合連合会・元厚労省の方などと共同で現在考えています。陽光としても今まで行ってきた介護からもう一歩ステップアップしていくために必要だと私は考えておりますので、着手していくことを承認して頂ければと思います。
また詳細に決まり次第、議案にて説明して承認を頂いて行きますので宜しくお願いします。
議長は、以上をもって本理事会の全ての議案を終了した旨を宣し、閉会の挨拶を述べ、11時50分散会した。